キャッシュバックがもらえなければ、短期解約による解約金で費用負担リスクがある
多くの方が魅力的に感じるキャッシュバックですが、実際に受け取るまでには様々なハードルが存在します。特に注意が必要なのが、受け取り条件の厳格さと、申請手続きでの落とし穴です。
1-1. キャッシュバック受け取りのハードル
・申請期間が限定的(例:利用開始から3ヶ月目の特定期間のみ)
・手続きの複雑さ(複数のステップ、専用サイトでの登録必須など)
・必要書類の準備(申込書控えのコピー、開通通知書など)
まず、申請期間が非常に限定的であることを知っておく必要があります。多くの場合、利用開始から3ヶ月目の特定期間のみといった具合に、申請できる期間が数週間程度しかありません。この期間を逃すと、いくら契約条件を満たしていても、キャッシュバックを受け取ることができなくなってしまいます。
手続きの複雑さも大きな壁となります。専用のウェブサイトでの会員登録が必要だったり、複数のステップを踏まなければならなかったりと、意外と手間がかかります。さらに、申込書控えのコピーや開通通知書など、必要書類の準備も求められます。これらの書類を紛失していると、再発行の手続きから始めなければなりません。
1-2. よくある失敗パターン
・申請期間の見落とし
・メールの見落とし(迷惑メールフォルダに振り分けられるケース)
・手続きの途中放棄(複雑な手順に挫折)
最も多いのが申請期間の見落としです。日々の忙しさの中で、「後でやろう」と思っているうちに期限が過ぎてしまうケースが少なくありません。また、キャッシュバック申請の案内メールが迷惑メールフォルダに振り分けられ、気づかないまま期限を過ぎてしまうこともあります。
手続きの複雑さに挫折してしまうケースも多々あります。登録や申請の途中で「面倒くさい」と感じて放置してしまい、結果的に受け取り権利を失ってしまう人も少なくありません。
このように、魅力的に見えるキャッシュバックですが、実際に受け取るまでには細心の注意と計画的な対応が必要です。契約時には、これらの条件やリスクをしっかりと確認し、確実に受け取れるよう準備することが重要です。
使ってみないと家の状況によりきりで回線速度が分らない
光回線の速度は、カタログ上では最大1Gbpsなどと表示されていますが、実際の速度は様々な要因で大きく変動します。
速度に影響する主な要因
建物の配線状況
・マンションの築年数と配線の品質 ・各階の配線方式(光配線方式か、LAN配線方式か) ・部屋までの距離と経路
室内環境
・Wi-Fiルーターの設置場所 ・壁や家具による電波の遮断 ・電子レンジなどの電波干渉 ・階数や間取りによる影響
つまり、同じプランで契約しても、隣の部屋とまったく違う通信速度になることも珍しくありません。このため、事前の速度保証は難しく、実際に使用してみないと分からないというのが現状です。
対策としては、初期契約解除制度の活用や、事前に建物の配線状況を管理会社に確認することをおすすめします。
光回線の契約切り替えリスク:時間と手間の落とし穴
契約してみないと実測値の回線速度が分らないので、導入に時間がかかった場合、またそこから他のネット回線に契約すると、時間と手間が奪われる
切り替え時の主なタイムロス
現契約の解約手続き
・解約の電話待ち時間(混雑時は1時間以上) ・機器の返却手続き(1週間程度) ・工事日の調整(最短でも2週間〜1ヶ月)
新規契約の手続き
・新プロバイダとの契約手続き ・新規工事の日程調整 ・開通までの待機時間
つまり、最短でも1〜2ヶ月、長い場合は3ヶ月以上インターネット環境が不安定になるリスクがあります。特にテレワークをしている方は、この期間の通信手段の確保も考える必要があります。
対策としては、契約前に周辺住民の評判を確認したり、モバイルWi-Fiなどのバックアップ回線を用意したりすることをおすすめします。